暑い夏、桃の想い出
猛暑日が続いています。
皆さん熱中症やその予備軍になってしまってはいないですか?
40度近い暑さになると、
我慢するのは危険どころか生命にかかわってくる問題です。
1に冷房、2に水分補給。これが大事かと思います。

こんな猛暑の中、水分補給を皆さんはどうされているでしょうか?
冷たい飲み物をガバガバ飲んでいませんか?
私は昔からお腹が弱くて、冷房が効いている室内ではなるべく温かい飲み物を摂っています。冷たい飲み物ばかり摂っていると、身体が冷えて食欲も減退してしまうからです。
子どもの頃はこれでよく夏バテを起こしていました。
とはいえ、本能では冷たいものを欲している自分がいます。
そんな時に目に入ってくるのが、
スイカやメロン、桃といった水分たっぷりの果物。
「水分+糖分+ビタミン」を身体が自然と欲しているのでしょう。
夏の果物は夏に摂るべき食べ物のようです。
旬のモノを食べるのが良い健康習慣だと言われますが、
日本の四季は本当に良くできています。

皆さんは夏の果物、
ジューシーな果物というと何を思い浮かべるのでしょう?
人それぞれ好みはあると思います。
「志村けんのするスイカ丸ごと早食いを、真似して食べるのが夢だったなぁ」とか、
「メロンは我が家には特別な日にしか登場しなかったなぁ」など、様々な思い出があることと思います。
私の家では、祖父が大の桃好きで、夏になると桃を丸々1個食べてしまい、よく祖母に叱られていたものです。片や祖母を見てみると、糖分そのものが御馳走だった昭和初期の人で、白桃の缶詰の汁を飲み干していたのを記憶しています。

福島の桃との出会い
おそらく、福島の桃と出会ったのは東日本大震災の後だと思います。
埼玉の山間部育ちの私は、
おそらく福島の桃を食べる文化はなかったと記憶しています。
それまで、桃はジュクジュクに熟して汁が滴っているのが美味しいイメージでした。
ところが、福島では桃を固めのまま食べ、
しかも皮付きで食べるというのだから、まさに衝撃的でした。
「いやぁ、固かったら甘くないでしょ?」そんな疑いの目で初めは口にしました。
ところが、しっかり甘いのです。
もちろん柔らかくしてから食べても美味しいのですが、少し固めのまま食べるのをおすすめします。

今年は極端に梅雨が短く、
燦々と輝く太陽が、収穫を待つ果実たちをしっかりと照らしています。
ほとんどの果樹に言えるのですが、夏場に太陽の光をどれだけ浴びるかが、糖度の高い果物になるかの決め手となります。逆に長雨や台風の多い夏になると、糖度が低めの果物になってしまいます。
私も農家の育ちなので分かりますが、
収穫までの長く、地道な努力が、台風で水泡に帰してしまったことは何度も見聞きしています。
既に猛暑が続いている今年は、7月から8月にかけて冷夏、長雨にならないか、今から心配しています。

猛暑が続くのは正直、ヒトとして嫌だという気持ちがあります。
しかし、共に暑さを乗り越え、たっぷり日光を浴び、糖度をたっぷり蓄えた桃たちに出会えることを願ってやまない私がいます。
最近は福島の桃の美味しさが認知されてきたようで、
毎年、人気品種は予約で売り切れてしまいます。
今年は早めに確保して、夏の縁側でのんびり桃をいただきたいものです。
それとともに、祖父の満面の笑みが思い出されることでしょう。
今年も、福島の桃を絶賛、予約販売中です!